スウェーデン・オランダの旅 2011.8.14~20
1981年12月、連珠を世界に広めるというとてつもない夢を描いて、初めてスウェーデンの地に降り立ってから30年が過ぎ去った。
訪問すること7度、すっかりスウェーデンのトリコになっていたが、連珠界から遠ざかって10年。すっかり疎遠になってしまっていたが、2人の間では「元気で歩けるうちに必ずもう1度は行こう!」を合言葉にしていました。
機は熟したとでもいうのでしょうか、「そろそろ今年ぐらいに実行しよう」と計画を練っていたところ、ムスコ(光志)たちが「スウェーデンなら一緒に行きたい」と加わってきました。それを聞きつけたムスメ(美枝子)が「私らも…」と加わってき、総勢9名という思わぬ大グループとなりました。
でも夫々の思惑はかなり違ったものです。
私の第1目標は、スウェーデンのスキャンセン公園でゆっくりした時間を過ごすこと
家内(加代子)は、もう一度行きたいと夢に描いていたオランダ・ユトレヒトのオルゴール博物館
ムスメ(というより、将来レゴクリエーターの夢を持つ子=私にとっては孫)は、デンマークにあるレゴランド
という具合です。
思いは違ってもこんな機会はそうあるものではありません。
楽しく過ごした7日間をフォトを中心にレポートさせていただきます。
2011.8.14
サマーセミナーを終えた翌々日、朝5時半の出発です。無事、関西空港に合流して、さあ出発です。
飛行すること10時間。ストックホルムに降り立った私どもを鳥本範さん(スウェーデン日本人会元会長)が迎えてくださる。
鳥本さんといえば、数度の訪問時に、その都度通訳でお世話になった方であり、折り紙の名人でもある。また日本人会との交流ではすっかりお世話になったことも記憶に新しい。
エッセイ「500円玉」に記しているスウェーデン国税庁訪問も鳥本さんにご案内していただいたものであり、日本人会とのパイプもこまめに取ってくださったものだ。
話もしたいが、早朝の出発、長時間の空のたびもあって、みんな動く気配もみせず、早々のダウン。すべてを明日からにお願いすることになりました。
2011.8.15
最初に向かったのは、スキャンセン公園。
私が最もしたいことは、ナント惰眠。ナントもったいない、といわれることは覚悟の上ですが、この空気の中でゆったりしたいのです。後はつけたしの感
1 本を読む…今回持参したのは3冊。
・曽野綾子著『ただ一人の個性を創るために』(PHP出版)
・新渡戸稲造著・奈良本達也訳『武士道』(三笠書房)
・関裕二著『おとぎ話に隠された古代史の謎』(PHP出版)
『おとぎ話~』はなかなか難しく、『武士道』は難解。この場所で読んだのは『ただ一人の~』
でした。なかなか良い内容でした。
2 スケッチ…残念ながら風景画はどうも苦手ですっきりとは描けませんでしたが、それでも満足です。
3 公園内にある高級レストランでのリッチな食事。とくにポテトが美味。
レストランの食事には鳥本さんにご一緒していただいたのですが、「レストランに入る時は、最初に、私達は日本人です、と伝えて入ったほうがよいですよ」とアドバイスいただいた。
「なぜ!」と質問すると「日本人に良く似たお国の人がいるでしょう。彼らは歓迎されざるお客さんで、日本人は歓迎されるお客さんなんですよ」と。これ以上のこともお聞きしたが、ここではさすがに記しがたい。
食事の合い間をぬって、鳥本さんのオリジナル、21世紀冒頭の折り紙に指名された「ハートを持った鳩」の指導も受けることができました。
スキャンセン公園からみた風景 |
鳥本さんと楽しくお食事 |
こんな素敵なショットも撮れました! |
食事の後は、解散。次の目的地、ガムラスタン(旧古都)の広場で集合することにしました。これがまた一苦労だったのですが…。
2011.8.16
思い思いに出発して昼にガムラスタン広場にあるノーベル美術館前で集合!
ちょうど王宮での衛兵交替セレモニーがあり、これを見学しながら、自然に合流することができ、ノーベル美術館へ。
ノーベル賞受賞者のサインが入った椅子に腰掛け、受賞者に出されるアイスクリームをいただき、感動。それとノーベル賞受賞者に日本人が多いので胸を張りたい爽快感を味わいました。
ノーベル美術館 |
王宮 衛兵とともに |
ここで解散。ホテルには夕食前に集合、としたのですが、我々二人はメトロで2駅のところ、逆に3駅も行ってしまい、道行く人に聞いたのがさらにトンチンカンで、パニックをきたしてしまいました。
やむなくタクシーを拾ってホテルに向かったのですが、なんと相当走ったところで気がつけば、ガムラスタンを通り過ぎるところではないか。あぁ~。
2011.8.17
午前中は思い思いに近くを散策の後、空港へ。ここでデンマーク班とオランダ班に分かれることになる。
オランダに着いた私たちは、ホテル周辺を散策。国立美術館を鑑賞。
国立美術館に展示されていたのは、歴代国王と関係者の精密な肖像画のオンパレード。じっくり見ているうちに無性に疲れを覚えた。
2011.8.18
加代子熱望のユトレヒトへ! 今回の最大最高の目標であり、23年ぶりの再会です。
フォトでその感動振りをご覧いただこう。
いざ、ユトレヒトへ! これに乗っていきます。 |
ユトレヒト到着。 すでに満開気味の表情になっています! |
一直線でオルゴール館へ! オルゴール館前にて |
いかがでしょう!満足そうな顔でしょ! バックに写るのは一つのオルゴールですぞ! |
ご機嫌の加代子さま ハイ チーズ! |
夢の実現に改めて握手 |
どこまでも満足の加代子でした! |
うつくしいユトレヒトの町並み |
ユトレヒトからの帰りにて こんなフォトが撮れるのも旅の楽しみです。 |
同右 たのしいオッちゃんでした。 交わした言葉はオランダ語と日本語? |
夜はインドネシアレストランへ。 |
「インドネシアはかってオランダの植民地であった関係から、インドネシアレストランが多いらしい。なかなか美味しい。それにしても30種には驚かされた。
2011.8.19
はや最終日。我々はゴッホ・ミュージアムへ。光志ファミリーは近くの公園へ。
気が合うというのは不思議なもので、我々二人が開演前で少し時間があったので、ベンチで調整していると「じ~じ」と孫がやってくるではないか。かわいい。写真で紹介したいなぁ~。
2時アーランダ空港へ。
デンマーク班と合流、光志ファミリーとは分かれて帰国の途につく。
空港では出会うことができず、携帯で連絡を取り合って無事に到着していることを確認。機内で無事を確かめあいました。
あとは無事に日本に到着することを願うだけ。
2011.8.20
機中一泊、10時間の空の旅を終え、楽しい1週間はあっという間に過ぎ去りました。
旅の間、1歳児を含め体調を壊すものなし。食事にむづかるものなし。トラブルはもちろんなし。笑顔の絶えない1週間を過ごすことができました。ほんとうに健康に感謝です。
今回の旅では9名による「回し日記」を記しました。それはそのまま私たちの「宝物」になりますが、小学校5年と3年の兄妹が協力して、写真や入場券などの資料を加え、報告誌にまとめてくれることになっています。
どんな素敵なものが出来上がるか、これが私どもの願うチエをはぐくむ教育でもあります。