おとなの塗り絵
早川嘉美
あけましておめでとうございます。
コロナウイルス騒動に終えん宣言が出て、健やかな新年が迎えられていることを祈念してこの稿を書いています。
昨年から不思議なことが頻繁に生じています。ひょっとしたらわが身に先見の妙が芽生えたのかな?と厚かましいことを思ったり…。
昨年の春から寺社仏閣、美術館巡りを繰り返していますが、訪問した直後に新聞、テレビ等でそれらが特集されることが多いのです。
前回紹介した大原女街道の可愛い石像やガンダーラ、八瀬の瑠璃光院。彦根の埋木舎(井伊直弼の幼少時代の館)では訪問の翌日に紙面3分の2の大特集でした。すごいことがおこるのだ、と一人悦に入っています。
ところで今回、たわいのない大人のぬり絵をご紹介しましょう。
昨年、孫娘たちから誕生日プレゼントをもらいましたが、その一つに「写仏 まもり本尊 なぞり描き」の冊子が入っていました。
日頃、写仏を楽しんでいるのを見ていたのでしょう。たちまち虜になってその日から取り組み始めました。
完成すれば我ながらすごく立派に見え、満足感も100%です。難しそうに見えますが、輪郭はなぞっていくだけ、着色は指定に従って塗っていくだけ。
東山支部から本稿の依頼を受けていましたので、もっともふさわしいものを求めて描いてみました。選んだのは「文殊菩薩」。
解説を紹介しておきましょう。
『「人寄れば文殊の知慧」という言葉があるように知慧の菩薩として親しまれています。
知慧とは本来「悟りの働き」を意味しますが、文殊菩薩の持つ智的側面から学業成就のご利益があるとされています』(解説 曼荼羅美術館館長 小峰和子=から抜粋)」
私どもの業務は知恵が最も大切だと思うのです。私も年齢を重ねてかなり鈍くなってきているので
自分に言い聞かせるように心をこめて描き上げました。うまく描けているように見えるでしょうが、でもそれが目的ではないのです。
解説に曰く
『お釈迦さまが説かれた教えは、「人の人生は生・老・病・死の輪廻転生である」ということでした。
それを認識して、私たち一人ひとりが自分の命を大事にし、実り多いものとして、次の世代に心を託していきましょう!
その力添えをしてくださるのが、守り本尊の仏さまたち、一筆一筆こころを込めて、美しく完成されたことと思います。
幸せですね!
現在、世界中の人々が、新型コロナ禍で生命の不安を抱えています。仏画を描くことが、自分の、また周りの人たちの、生命の大切さにつながりますね!
仏画を描ける幸せを大事に大事に‼』(染川英輔 おわりの言葉より抜粋)
皆さんも一度トライしてみませんか。鳥獣戯画のなぞり書きもありますよ!
発行:㈱リンケージワークス 1800円