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ウォルドルフ人形の作品展から

おにんぎょうだいすき展
『おにんぎょうだいすき展』開催

3日間で約400人来場。大盛況でした。
この時の“ごあいさつ”より。

〈ごあいさつ文〉

ごあいさつ

ようこそおこし下さいましてありがとうございます。

今日はにんぎょう達の晴れの日です。どの人形も顔が輝いています。

 わたしがウォルドルフ人形と出会って14年。教室を開いて10年が経ちました。その間、教室で大勢のおかあさん達が、大切な人のためにウォルドルフ人形を作ってこられました。

 仕上がったばかりの人形ではなく、毎日お子さんといっしょにおやすみしていて、ヨダレで汚れた人形。お子さんに可愛がられ手あかで汚れた人形の同窓会を開きたいと思っていたのですが、その夢が実現しました。お子さんの了解を得た人形に限っての参加ですから数は少なくなりましたが、家族の一員として大切にされている人形の数は数えきれません。どの人形も持ち主の分身として、よろこびもかなしみも分かち合ってきた“跡”が人形の顔に輝いています。

 作りはじめは固い表情や疲れた様子だった人が、人形の輪郭ができてくるころになると、なんともいえぬ穏やかな、やさしい表情に変わっていかれます。そんなときとても感動します。手仕事を通して“優しい思いの心”が熟成されて人形に表現されます。人形作りには“癒し”“リラックス”効果があるのでしょうか。シンプルで温かいウォルドルフ人形は不思議なパワーを持っているように思います。出会いの輪を広げてくれます。周りの人に愛を運んでくれます。人形の周りにいる人々をハッピーにしてくれます。

ウォルドルフ人形の作品展

混迷した世の中が続いています。子育て中のおかあさんやこどもにとって、いま、ウォルドルフ人形の出番ではないでしょうか?

 夢とファンタジーを育むウォルドルフ人形を伝えていけることに誇りと感謝の気持ちをもって、少しでも人のお役に立てるよう精進して参ります。

 みなさまのご声援をなによりの励みとして、これからも楽しんで続けて参ります。

ありがとうございました。

2000.4.7 早川 加代子