第7回連珠世界選手権以来の講演を依頼されました。
「わたくし」からの報告ですが、いつまでも色あせない思い出でもあります。
連珠を見直していただける一助になればうれしいです。
城陽ロータリークラブ 2018.10.19
連珠;世界普及の旅
早川 嘉美
(元・社団法人日本連珠社理事長/九段)
(元・RIF連珠国際連盟副会長)
Ⅰ 連珠とは?
- 連珠とは、一言でいえば「競技化された五目並べ」ということになるでしょう。
囲碁、将棋、連珠が我が国の3大盤上ゲームといわれますが、残念ながら連珠の地位は格段に低く、「子供のあそび」とか「囲碁の余技」と思われがちですが、1981年から世界普及を目指しており、1988年にはRIF連珠国際連盟を創設、40数か国で親しまれています。 - ゲームの魅力
将棋がケンカ、囲碁が戦争、連珠は真剣勝負といわれますが、連珠は初手から終盤といってもよく、一手もゆるがせにできません。よく言われるのが「錐で揉まれるような厳しさ」に快感を得るものかもしれません。 - 新手研究が「勝ち負け」に直結するケースが多くあり、一人研究に向いているとようで、いわゆる“寒い国”にフアンが多いのはその影響とみられています。
Ⅱ 連珠の起源は?
- 従来は奈良時代に渡来説でしたが、1980年「京都誕生説」が発表され、これが世界の定説になっています。
- 日本大百科全書
*資料1
https://kotobank.jp/word/%E9%80%A3%E7%8F%A0-152130
Ⅲ 連珠アラカルト
- 連珠の古称
・五目並べ ・五丁並べ ・五石(いつついし)
・五法 ・京碁 ・格伍(格五)
・五連碁 - 世界の五目並べの呼称
・スウェーデン…ルファチャック
・ロシア…クレスチキノーリキ ・韓国…五目(オモク)
・中国…五子棋(ウーツーチ) ・フランス…モーピオン
・デンマーク…ゴモク - 1899年 黒岩涙香(号・高山互楽第一世連珠名人)が当時の新聞『萬朝報(よろずちょうほう)』に発表されたことから、連珠(当時は聯珠)が定着した。
*連珠命名100周年を記念して、
1999年 日本の名人VS世界チャンピオン6番勝負を企画
Ⅳ 連珠ロマン 早川が歩んできた国際普及の旅
- 1977年 運命を変えたソビエトの連珠愛好者との出会い。
*資料2
http://www.success-simulation.com/renju/roman02.html - スウェーデンに飛び火。スウェーデンの若者の心をとらえる。
猛烈なアタックを受けて国際普及の旅。第1歩 1981年
*資料3
http://www.success-simulation.com/renju/roman05.html - スポンサーなしを克服するため、若者を育成するチエを絞り出す。
資料(省略)…100円基金を設置、2年間で50万円を確保。若手の争覇戦を開催。 - 1987年 RIF連珠国際連盟を結成 副会長に就任
*資料4
http://www.success-simulation.com/renju/roman23.html - 第1回連珠世界選手権京都大会を開催 1988年
*資料5
http://www.success-simulation.com/renju/roman26.html - 第2回連珠世界選手権モスクワ大会 1990年
*資料6
http://www.success-simulation.com/renju/roman32.html
- 以後、アルイェプログ(スウェーデン)タリン(エストニア) サンクトペテルブルグ(ロシア) 北京(中国) 京都(日本) バズティナ(スウェーデン) タリン(エストニア) チュメニ(ロシア) パルドゥビッツエ(チェコ) フースクバーナ(スウェーデン) タリン(エストニア) スーズダリ(ロシア) 台北(台湾)と続く。
- 中国に伝ぱ 北京・上海に普及第1歩 1992年
*資料7
http://www.success-simulation.com/renju/roman34.html
- 京都―ラトビア インターネットでリアル対局 世界初 1996年
日本連珠社理事長就任 初企画として
*資料8
http://www.success-simulation.com/renju/roman41.html
- 日本経済新聞文化欄に「連珠でじっくり国際交流」を執筆
(番外)MSO日本大会に協賛 国際ゲームの在り方について基調講演
*NSO⇒日本マインドスポーツオリンピック
Ⅴ 連珠の問題 解けますか?
*京都新聞 詰め連珠連載中(もう50年も続いています)解答の希望者が多ければ、次回に発表します。お便りください。