HOMEトピックス税務と会計座右の銘百選エッセイ集ウォルドルフ人形サクセス・シミュレーション連珠リンク

「連珠を世界に!」ロマンの旅 11

スウェーデンから若者がやってきた

スウェーデンとの国際交流を始めて4年。嬉しいことに、スウェーデンから若者2人がやってきた。
まずは来日のご挨拶からー。(「第2回日ス国際親善連珠京都大会」報告誌より)

ペーター・ヨンソン氏(28)
私にとっても、彼にとっても夢のような気持ちです。
日本の選手は強いし、知識も豊かだ。スウェーデンでやっているのは、21歳から35歳までの層がやっているが、日本では、小さな子供たちから、お年寄りまで楽しんでいるのが素晴らしい。いずれスウェーデンでもそうしたい。
多くの競技が日本で行われるようになり、スウェーデンから選手を送るようにしたい。
ソ連を含めて、早く世界連盟を作るように推進してください。

ヤン・パルムグレン氏(25)
大変よく大変楽しく対戦できそう。小さな子たちもたくさんいて、大変驚いている。毎年何らかの交流を続けたい。
(優勝を狙って見ませんかに対し)もちろんやってみましょう。

以下、新聞報道を追って二人の活躍ぶりを振り返ってみます。

京日記(京都新聞=1985.7.23)

連珠発祥の日本で連珠を勉強しようとスウェーデンのペーター・ヨンソンさん(28)とヤン・パルムグレンさん(25)の二人が22日入洛、京都連珠界のリーダー早川嘉美八段とともに京都新聞社を訪れた。

スウェーデンは、ソ連と並び連珠が盛んで、国際普及に力を入れている日本連珠社の拠点となっている。初段のヨンソンさん、3級のパルムグレンさんは棋歴2、3年と浅いが、ヨンソンさんはスウェーデンランキングでベストテンに入る期待の若手。スウェーデンチャンピオン目指して、勉強のため来日した。

京都では24日の「第2回日ス連珠親善大会」に出場するほか、少年棋士との対局など、みっちり修業に打ち込む。日本とスウェーデンは、3年前から隔年ごとに交流。親善使節も兼ねるこの二人、「連珠は常に努力しないと向上しない。それに友達が出来るのが楽しい。日本でいろんな選手と対局、勉強したい」と話していた。

京日記

スウェーデンの2青年活躍
京で親善連珠大会(京都新聞=1985.7.25)

スウェーデンの2青年活躍

連珠の修業にスウェーデンから来日したペーター・ヨンソンさん(28)とヤン・パルムグレンさん(25)を歓迎する「日瑞親善連珠京都大会」が、京都市左京区粟田口鳥居町の東山会館で開かれた。

日本とスウェーデンは3年前から隔年ごとに選手を派遣、連珠による国際交流を深めており、京都での大会はこれが2回目。ヨンソンさんは初段、パルムグレンさんは3級の腕前。スウェーデンでは上位にランクされる期待の選手。

大会には、地元京都をはじめ福岡の小塚和人七段、兵庫の栢原昭彦四段ら遠方からも駆けつけた選手もあり、20人が参加。なかには74歳の日輪ヨシ子5級、月輪中学2年生早川美枝子5級ら3人の女性も加わり、国際親善に彩りを添えた。

競技は、勝ったもの同士が対局していくスイス方式で5局制。優勝は栢原四段。ヨンソンさんは振るわなかったが、パルムグレンさんは3位入賞の大健闘。

対局後、ヨンソンさんは「スウェーデンで連珠をするのは、2・30代。日本は子供からお年寄りまで楽しんでおり、しかも強い。スウェーデンでもそうなるようにしたいし、早く世界連珠連盟をつくってほしい」。パルムグレンさんは「小さい子どもが多いのに驚いている。毎年交流したい」とそれぞれ話していた。

子らに負けぬ お年寄り真剣 東山で連珠対抗戦(京都新聞=1985.7.26)

東山区の東山老人福祉センターで25日、同福祉センターの連珠愛好会と泉涌寺少年連珠クラブ(東山区)・修徳連珠クラブ(下京区)連合軍の連珠親睦対抗戦がにぎやかに繰り広げられた。

少年連珠クラブを指導している日本連珠社京都支部長の早川嘉美八段(41)が、昨年8月に老人連珠愛好会が発足する前に手ほどきしたのが縁で、昨年秋に続いて2度目の対抗戦が実現した。

この日は、連珠の修業でスウェーデンから来日中のペーター・ヨンソンさん(28)、ヤン・パルムグレンさん(25)も特別ゲストで参加。24組に分かれ、一人4局ずつ行った。盤上をぐっとにらむなど、なごやかな中にも真剣な対局が続いたが、若さにものをいわせ、平均72歳の老人チームを小差で押し切った。

子らに負けぬ お年寄り真剣

次回は『夕刊フジ』の連載から紹介する予定。