瀬尾健一先生の足跡を「座右の銘百選」として辿ってきましたが、前回をもって大団円。
今回から、いろんな場で学んだり、収集したりして書き留めてきたものに、私自身の提唱を交えながら、「新・座右の銘百選」として綴ってまいりたいと思います。
最初にお断りしておきますが、瀬尾健一先生とはあまりにも知識教養がかけ離れていますので、十分承知おきいただきお読みいただきますようお願いしておきます。
2016.4.1 記
「心外無法(しんげむほう)」
新・座右の銘百選 54
「心外無法(しんげむほう)」
古いアルバムを何気なく見ていたら、瀬尾謙一先生の掛け軸の写真が出てきました。まったく堂々とした揮毫です。禅用語なのでなかなか解釈が難しい。
調べてみると読み方からいけません。「しんがいむほう」と思っていたら「しんげむほう」と読み、「満目青山(まんもくせいざん)」と続きます。
意味するところは「心外無法 満目青山」 心の中に法はありません。見るもの、聞くもの、すべて自分と受け取っていくのです。
心の中に法はない。これがきれいだとか楽しいとか苦しいとか、そういった感情を作っているのはすべて自分の心なのです。
目の前に鮮やかな山が見えるのは、あなたのこころが澄み渡っているからです。もし、あなたの心が曇っていたら、いくら目の前の美しい景色であってもその美しさを感じることはできないでしょう。
野に咲く花が美しい。そう感じる心が美しいのです。
久しぶりに瀬尾先生の教えに出会いました。少しでも近づきたいものです
早川嘉美の研修&行動日記
今回は複雑に絡む土地の評価(相続税)について、アドバイスを求めました。
どのような案件かというと
① 土地が道路から徐々に1ⅿほど下っており、道路より1mほど低いところに建物(店舗)が建っている。
② 店舗の入り口近くに10㎡程度の池がある。
③ 土地は2筆あり、うち1筆A所有、他の1筆は5人の共有名義(Aが75%所有)となっている。
④ 1筆は450㎡(共有名義のほう)、もう一方は150㎡である。
⑤ この敷地に店舗と居住用家屋3棟建っており、1棟はA、あと2棟は縁者が住まいに使っている。
⑥ 店舗と3軒の家屋に行くための通路にかなりの部分使われている。
⑦ 地代は所有者ごとに支払われており、賃貸家屋はかなり定額だが受け渡しはある。
といった具合です。
悩ましい内容ですが、いろいろヒントをもらえました。
別件のテーマ―。区分所有のマンションの耐震工事について。
大がかりな耐震工事が行われました。これに対し不動産取得税が課せられるか?という疑問です。
これを調べているうちに、条件や工事規模(金額を含む)によっては、翌年の固定資産税が減額されることがわかりました。
この手続きが結構大変なようですが…
終えての食事会は、まだ加代子の体調がすっきりしていませんので今回もパスしました。
2020.11.6
ご縁があって金臺寺の活動に関心を持っています。
昨年は秋の非公開寺院の初公開に選ばれ、大人気でしたが、今年は自主公開。昨年の熱気とは比べようもありませんが、チエを絞っての公開は充実でした、と仰っていました。
例えば、陶芸家・舌ヒデ子さんの協賛出展がなかなかの評判、古寺の雰囲気にぴったりでした。また、朝夕のお勤めを参列OKで行われたところ、新鮮な思いをいただけたと評価をいただけたようで、
期間中の突然の法事をお断りせずに実行されたところ、法事参列者から厳かを失わず、むしろ新鮮に終えることができたと語られたとのこと、寺院公開を鑑賞していた方からは日ごろ接しないホンモノを拝見できたと感想が届き、どちらからも評価いただいたそうです。
で、私はというと、公開期間を失念し、最終日に「いかがでしたか?」というつもりで出かけたところ、前日で終了していました。ドジですねぇ~
協賛出展の舌ヒデ子さんの作品/古寺にマッチしており思わずカメラを向けました
2020.11.7
新装なった京都信用金庫河原町支店 QUESTIONにて久しぶりの例会です。
冒頭、QUESTION開設に至った動機と経過、QUESTIONにかける思い、どこに向かおうとするのか、を榊田隆之理事長自らが熱っぽく語られました。
何はともあれ、経営者の皆さんに訴えたい。一度お出かけになってどういう方向に向かおうとしているのかを確かめ、
金融機関がこれほどの大胆なことをしているのに経営者たるもの旧態依然の経営姿勢でいいのか、という思いを肌で感じていただきたいものです。
そこから何かが生まれると思うのです。
私としては、できるだけ早い機会にQUESTIONセミナールームで新春セミナーかサマーセミナーを催したい、と痛切に思います。
会場をご覧いただくだけで、経営姿勢に必要なことが満載されているように思うのです。
2020.11.10
妻・加代子のリハビリを兼ねて、近くの智積院を散策し、国立京都博物館で催されている「皇室の名宝」の鑑賞に出かけました。
加代子がようやくここまで回復し、アクシデントがあってから初めての遠出?です。ゆっくりゆっくりでしたが、やっぱりいいものです。
「皇室の名宝」は文字通りの名宝のオンパレード。今回はすぅーと歩いて回っただけですので、もう一度ゆっくり鑑賞したいと思っています。
2020.11.14
前日の散策は適度な疲れだったようで、この日はもう少し足を延ばして、東福寺の散策に出かけました。
例年なら、この時期には東福寺には寄り付けないほどの人出ですが、今年は30%くらいの人出だったでしょうか。
のんびり歩いていると一度スケッチしたことのあるお地蔵さんのお寺(霊源院)が開いていました。
ためらいなく拝観に入ったのですが、いやぁ~いろんな表情のお地蔵さんがおられましたねぇ~ 格好の画題です。
これから何度か通って一体ずつ描いていきたいと思いました。
そしてまた思い入れの深い龍吟庵が特別ご開帳されていましたので、こちらもためらいなく入りました。
龍吟庵はその昔、今から53年ほど前、まだ結婚もしていない、いや正確にいうと結婚の話すら出ていない時に二人でたまたま行ったことがあるのです。
めずらしい瓦の材料(のような)を使った珍しい庭を前にしばし休んでいると、管理を任されているというおばあちゃんが熱っぽく語りかけてこられました。
「いま朽ちかけている方丈は由緒ある建物で、歴史的にも大切に守られなければいけないものだけどこのままでは間もなく朽ちてしまう。
一度失ったものは取り戻せない。私が生きているうちに何としても再興のメドを立てたい」と語られるのです。
この熱弁に引き込まれて聞きいり、なけなしのご寄進(それぞれ1000円だったと思う)をしました。その後、おばあちゃんに結婚の報告に出掛けたり、ご寄進の進み具合もお聞きしに行ったものです。
それから何年後でしょうか、方丈の本格的な補修を加えられ、正式に国宝認定にこぎつかれました。思いを実現されたのです。年齢から考えても尋常ではありません。
お別れはできませんでしたが、東福寺に出かけるときは必ず、この話題を二人でかわすのです。素敵な思い出です。
霊源寺にて(お地蔵さんの寺) | 龍吟庵/龍門の庭 |
2020.11.15