邂逅
はからずも会うこと。
偶然に出会うことをいい、約束して会うことをいうものではない。
はからずも会う、これを大切にすることこそ、人生の楽しさであり、人生の面白さではないだろうか。邂逅(かいこう)は、そういった意味を当然にあわせもつものである。
邂逅とよく似た使われ方に、「一期一会」(いちごいちえ)があるが、まったく異質語である。
一期一会は、一生に一度しか会えないと思うくらいの気持ちで接することをいい、お茶で使われるが、人にはこの心で接しなければならない。
最近のできごとから
最近、何十年ぶりという出会いが続いている。こんな状況を邂逅というわけではないが、なにかワクワクするものを感じている。
何人か紹介してみましょう。
渡部延男さん
ギタリスト。23年前、事務所新築記念イベントでギター演奏をしていただいたことがある。その直後に指が動かなくなる奇病に罹られてギタリストを断念。交流が途絶えて23年になっていた。その方からメールをいただいた。
内容はこうである。
20年を経て、医学の進歩もあって指が動かないのは脳の病気だとわかり、手術を受けられた。そしてリハビリに務めること1年、コンサートを催せるまでに回復した、ということである。
その1年前、どうしてもギターを忘れられなく、お住みの美山町起しの一環として美山ギターフェステバルを立ち上げ、イタリアからギタリストを招請したり、活動をされていたという。
今回のお申し入れは、一度コンサートにお越しいただけませんか、というものであった。
詳しい話は全て割愛し、氏の人生をかけたドラマを同氏のHPでご覧いただければ幸いである。蛇足ながら、もちろん私はコンサートに駆けつけるお約束をさせていただいた。小生には音楽的才覚はゼロだけれど、ぜひとも、渡部さんのギターを聴いてみたいと強く思っている。
http://music.geocities.jp/watabeguitar/index.html
泉川保くん
小学校の同級生。昨年11月、私の行ったスケッチ画展が京都新聞に紹介されたが、これを見た同君から、便りをもらった。実に42年ぶりである。彼が実行委員を務める「宇治水彩夢広場」に協力出展の要請があり、喜んで受け、ちょっぴり会場を飾らしてもらった。
今回は、さらにすすめて実行委員に加わって欲しいと要請された。宇治の町おこしのためには、宇治市民だけで催しをするのではなく、外部からの応援を大切にしたいのでぜひ、と懇請されたのである。
どのような応援をできるのかわからないが、小学校の同窓生と利害なしで一緒できるというのは、それだけでなんとなく楽しい気がして受けてしまった。
岩田静治先生
19年ぶり再会。いわずと知れた行動科学の大御所で、若き日大いに学ばせていただいたものである。先生のカバン持ちとして、東京、岡山、富山、名古屋、横浜等へ同行した。大きな部分で私の人生に影響を与えている。
その恩師から、「一度食事をご一緒しましょう」とお誘いをいただいた。
19年ぶりにご交友させていただくことになって、9月から、税務顧問をさせていただく一方、最新の行動科学セミナーに参加することになっている。