千慮無惑
千慮無惑
(千慮に惑い無し)
千慮に惑(まど)いなし、そのものズバリである。十分考えつくしたことに、間違いがない。
いま、産業界では、ベンチャー企業がもてはやされている。ベンチャーには多少とも危険がつきまとうものであるが、用意周到の計画と少々のものには動じない心の準備があってこそ、活況が呈する。あっちへふらふら、こっちへふらふらで、繁栄があるとしても、それはいっときの繁栄でしかない。
「千慮無惑」(千慮に惑い無し)の確固たる信念を培っておきたいもの。
最近の活動と研修日記から
京都タカラ販売共栄会
「第7回レディース講座」で講師を務めました!
京都タカラ販売共栄会で昨年1月、阪神タカラ共栄会神戸で今年1月、夫々講師を務めましたが、好評で三度お声かけいただきました。これまでの男性主力と違ってレディース講座。
テーマは「思いの心は人生を拓く」と前2回と同じですが、女性の立場をかなり取り入れた内容にしました。
やっぱり女性のほうがはるかに感性はいいですねぇ~。開始から大いに乗っていただき、充実した内容であったと自負するところです。
活用するところが一つでも二つでもあり、明日へのエネルギーになれば何よりうれしい、こういう気持ちを込めて発表しました。
2011.10.4
近畿税理士会東山支部「税務研修」に出席
上西左大信税理士による「実務に役立つ採決・判決等」をテーマにみっちり3時間。レディース講座で講師を務めた後、少しほっこりするためにちょっぴりアルコールを入れての参加は不謹慎。 研修の内容はすこぶるのものがあり、とてもほろ酔い気分で聞けるものではなかった。 私どもが皆さんの信頼を培うためのひとつの重要ポイントを記しておきます。
「納税者の指示通りに申告した損害賠償責任」の判決(要旨)
税理士は、(内容省略)上記のように税理士法所定の使命を担うほか、依頼者との間には委任関係があるから、受任者として委任の本旨に従った善良な管理者としての注意義務を負っており、依頼者の希望や要請が適正でないときは、依頼者の希望にそのまま従うのではなく、税務に関する専門家としての立場から、依頼者に対し不適正な理由を説明し、法令に適合した申告となるよう適切な助言や指導をするとともに、重加算税などの賦課決定を招く危険性があることを十分に理解させ、依頼者が法令の不知などによって損害を被ることのないように配慮する義務があるというべきである。(以下略)」
以上から、税理士に損害賠償が認定されている。
では、納税者が税理士の助言を聞き入れなかった場合、どうすればよいのか。これは極めて明確に「委任契約を解消すること」と言われます。
当事務所もこれまで何件か、顧問契約を解消しています。かなり厳しく「責任は自分が取る。これは社長の命令だ!」と迫られたときもありましたが、勇気をもってお断りして、長いお付き合いを解消したこともありました。とても悲しいことでありであり、苦い思い出です。
2011.10.4
青税OB 60年会「税務研修」に出席
この日のテーマはかなり多く届いていました。紹介してみましょう。
・保証債務を履行するために資産の譲渡があった場合の特例について、「具体的なチェックポイントを教えて欲しい」
・(相続において)法人に遺贈しようとされています。このままだと被相続人に巨額の譲渡所得税、
受贈する法人に法人税が課税され、また、この法人の株主にみなし贈与税が課税されることも
考えられます。「ダメです」というのだが、どうしても実行したいといわれている。
何か対処方法はありませんか。
( 具体的な内容は、あまりにも生々しいので割愛しますが…)
これは質問検査権の範囲ですか? 違法調査ならどう対応すべきですか?
・定期借地権つきマンションを取得した場合の土地、家屋の区分について
特に3問目については、質問者にかなり激しいブーイングが浴びせかけられました! 日ごろの指導をどうしているんだ! そんな生ぬるい対応ではいかんじゃないか!という具合です。
こんなブーイングを浴びせる仲間に腹を立てず、むしろ小気味よく有難いと感じられる仲間はそういるものではありません。今更ながら、有難い、最高のメンバーだと思います。
2011.10.5
まりあ「ボサノバ ラテン by Maria 心の歌」を鑑賞
あるときは「通訳ガイド」あるときは「ジャズシンガー」また あるときは「京都~ボストン交流団」など多方面で大活躍、そして今は東日本大震災のボランティアに献身的に取り組まれている勝井まりさんコトまりあさんのライブが、おしゃれな細見美術館で催されました。
さすがに多方面で活躍しておられるだけあって、出席者もひと目で多才な方とわかる多士済々。私の臨席になったのは、京町屋で日本文化を外国人観光客に紹介するなどユニークな活動をされる女性企業家。
まりあさんに劣らないユニークな方でした。
2011.10.8
義父の誕生祝いと退院祝い
義父の退院と誕生日祝いをかねて家内の実家(信楽)に出かけました。オン歳98歳。
足腰が悪くなって歩けなくなったのは残念ですが、気力は並みの若者をはるかに凌ぐものがあります。90歳を超えてからも手術を受けたこともありながら、その都度甦って「いろいろ迷惑をかけてすまんなぁ」と周りに感謝の言葉をかけられる。この日もひ孫達に囲まれて笑顔を見せ、好物のうなべんを平らげ、日本酒をちびりちびりとうまそうに嗜んでおられました。
夕方、京都駅ポルタで催されていた「光と鏡の不思議 万華鏡が語る」を見学に立ち寄りました。
あらためて、万華鏡の面白さ、深奥さ、そして芸術性に感心させられました。凄いものがあるんですねぇ~。
2011.10.9
あさくらコンサート企画主催
「大仲恩の宇宙」コンサートを鑑賞
「さっちゃん」「犬のおまわりさん」などの作曲で知られる大仲恩さんの特別コンサートを鑑賞。
いつも一流どころを使い、大胆かつユニークな企画であっといわせる朝倉泰子さん(あさくらコンサート企画主宰)の企画演出。
この日も一流どころの楽しいパフォーマンスがあり、これぞ劇場型ライブといった実に楽しいひと時を過ごしました。
それにしても「さっちゃん」の作詞家が、芥川賞作家であるとは思いもよりませんでしたし、大仲恩さんの父君が「椰子の実」の作曲家だとも知りもしませんでした。
一緒に出かけた孫たちが大いに喜んだのは、「サッちゃんの家」
何と「犬のおまわりさん」が「さっちゃん」に惚れてしまった、というストーリー。真面目な?作詞家が真面目に(不真面目に?かな)作詞し、これに大仲恩さんが作曲、一流のピアニストが演奏し、バリトン歌手がホンキの本気を浪々とうたわれる様は圧巻でした。加えて、大仲さんが犬の帽子をかぶり、ワンワンと合いの手を入れられるのですから、終始笑いが絶えない楽しいライブとなりました。
大仲恩さんと孫たちの記念撮影もお許しいただきました!
2011.10.10
松井金属工業㈱滋賀営業所
社長就任挨拶に同行
舞鶴営業所への社長就任挨拶に続いて、この日は、滋賀営業所(野洲市)に同行しました。
進行は舞鶴営業所と同じで、やはりミニ研修もさせていただき、一致団結による企業の繁栄を訴えました。
それにしても、3305㎡の営業所はものすごく広かったです。
2011.10.12
第5弾 死因贈与契約セミナーは残念ながらお流れでした!
シリーズで開催している「死因贈与契約セミナー」は参加者がなく、残念ながらお流れです。
懲りずに「争族」回避の提唱のために粘り強く続けてまいります。
2011.10.15
日本政策金融公庫 一日公庫を当事務所で開設
3年目となった日本政策金融公庫の「一日公庫」を今年も開設しました。10時から、11時から、12時からと切れ目なく3件。
私どもは、企業の最も大切なものは、利益の確保であることは言うまでもないこととして、キャッシュフローの安定も同じくらい重要だという思いで取り組んでいます。そのため、こういった企画が持ち込まれたときには、最重要課題として全力で取り組むようにしています。
この日も統括責任者(支店長)が表敬にお越しいただくなど一定の評価をいただいています。これが皆さんのお役にたつことだと思っています。
2011.10.18
集酉楽サカタニ 主催
ひやおろし試飲会に参加
この日は昼過ぎから、岡崎ミヤコメッセで催されていた画材展の見学に出かけ、拓本を体験しました。つい先だっては、型友禅の体験をしたばかりですが、このところこういうものに餓えている感じですねぇ~。
そして夕刻、「第39回 2011年秋 ひやおろし秋場所」といかめしいタイトルがついているが、何のことはない「ひやおろし」の試飲会に参加。このところ、ちょっと飲む量が多いなぁと気になっていたので、欠席のつもりでいたのですがが、酒谷常務から「いかがですか」と声がかかるともういけません。
今回は東日本大震災支援と銘打たれており、福島、宮城の銘柄を中心に10点。事務所でもおなじみの宮原春彦さんのライブもあり、やっぱり美味いお酒プラス楽しさを満喫しました。
2011.10.22
京都国立博物館に「細川家の至宝」を鑑賞
お殿様の家系に伝えられる至宝の数々には圧倒された。
一番気に入ったのは、白隠禅師(慧鶴)の書。ものすごい筆太の文字(畳1枚大に8文字)で
「暫時不在 如同死人」
とあった。
「少しでも自分を忘れるときがあれば、死人と同じことではないか」ということだそうだ。さすがに難行道の代表格らしい内容ですねぇ~。
(注)ただしこの句は白隠禅師の言葉ではないそうです。
2011.10.23