喫茶去
はじめて禅堂にきた僧が、「何をすべきであるか」と尋ねたときの問答。
「めしを食ったか?」「ハイ、食いました」「なら、飯盃(はう=食器)を洗え」と教えられた。このように、素直な発想に、素直に答えた話である。
「さあ、お茶でも召しあがれ」(これが喫茶去の表面的な意味)といわれたら、「ハイ、いただきます」と素直に受けること。素直なことができなければ、何もできないではないか。
最近の研修日記から
年末12月も随分いくつかの研修に出席した。簡単なコメントを交え紹介してみよう。
洛東京信クラブ「地方における信用金庫の役割 グローバル化に抗して」
北海道大学・濱田康行教授
すこぶる興味深い内容。なぜ、アメリカの住宅金融が世界的パニックにまで広がってしまったのか。なぜ、信用金庫が地域経済に大切なのか。中小企業はどのような存在であるのか。経済原理だけですすめば、社会はどのようになっていくのか。
私ども中小企業とともに歩むものにとって、ものすごい示唆をいただいたと思っている。
08.11.25
近畿税理士会東山支部「米国発の金融危機」
京都信用金庫 監事(前国際証券部部長)大庭正嗣氏
濱田教授の続編みたいになったが、現場からのレポートである。
ずばり「株」はカイか? 講師は危険分散をすること、紙切れにならない株であること、4年程度のスパンを見ることを条件に、文句なしに「カイ」のタイミングだという。
さて、皆さんはいかがか??
08.12.5
東山税研サロン「税務研修」
若手からベテランまで、20名の勉強会。タイムリーな税法、疑問の税法をぶつけ合っている。
08.12.9
京都税理士協同組合「資産税をめぐる諸問題」
専門的なことなので内容は割愛。
08.12.12
土曜会「日本を考える 心と風土」
聖パウロ学園光泉中学校・高等学校・馬場勲校長
今、話題の光泉高校の校長先生のお話。ラグビー部創設の2年前、その目的や薬師寺利弥監督招請の趣旨などを熱くお聞きしたことがある。はたして、どのように展開していくのか興味を持って見守っていた。
2年前の初の公式戦の相手は、湖国の雄、八幡工業であったが、0対102の惨憺たるものであったそうだ。薬師寺監督は思わず悔し涙を流したという。
このことが、薬師寺監督のスケール大きい思いと、生徒への深い愛情とともに、薬師寺監督の流した涙が、生徒の心身に入りこむのは早かった、といわれる。いわゆる、生徒たちに「自発的に」が芽ばえたといわれるのである。
生徒たちの「自発的に」は、「薬師寺監督に喜びの涙を流させよう」に昇華していったともいわれる。そして今年、奇しくも決勝戦の相手が八幡工業であった。結果は、30対24という見事な勝利で全国大会の出場権を獲得した。激しい指導、深い愛情による成果が見事に花開いた瞬間である。私でさえ、新聞でこのことを知ったとき、おもわず「やった!」と感じたものである。それだけに、この日の話は、私に強く響いた。
本題の「日本を考える 心と風土」は、これもまた内容の濃い話であったが、あまりにも大きなスケールなので、またの機会にさせていただこう。
08.12.13
税理士による前原誠司後援会「国政報告会」
民主党・前原誠司衆議院議員
行動力・二大政党論・ぶれない いつお聞きしても清々しい。
ある日、タクシーの運転手さんに声を掛けられ、なぜか政治の話になったことがある。さりげなく前原さんの方に話を持っていくと、運転手さん曰く
「前原さんのような人が日本のリーダーとして迎えられるようになれば、日本もよい社会になっているんでしょうね」と。これには大納得。
08.12.15
青税OB 60年会「税法研修」
かって、青年税理士として活動した仲間8人が、“卒業”して25年、より強い結束力で研修に励んでいる。
毎月3時間の研修のあと、2時間の一杯飲みが必ずセットされているのがうれしい。
疑問を投げかけ、新しい情報を交換し、時には激しい議論をする、すこぶる内容の濃い研修となっている。出席率は、90%。
12月は研修のあとは、奥さん方が合流しての楽しい忘年会も持った。
メンバーと出掛けたのは、08年が斎洲島。これまでなら、ハワイ、ラスベガス、グアム。国内旅行も北海道、北陸など幾度か。
09年は、カナダか?長崎か? どっちになるか知らないけれど、どえらい違いだなぁーとは思っている。何はともあれ、メンバーに感謝!
08.12.20
行動科学研究所「PETセミナー 行動心理学」
行動科学研究所・岩田静治所長
年末も押し迫っての開催だけに内容は次回にでもー。
08.12.24